1959年・沖縄県那覇市に生まれる。父は大阪府大正区出身・母は多良間島出身で、どちらも霊能力を備えた子供が生まれる家系である。私も生まれた時から霊能力が備わっており、生きている人も死んでいる人も同じ様にみえていた。小さなころから死んだ人が代わる代わる現れては「成仏させてほしい」と頼まれたものの、幼い子供の私に何ができるものか…そんな感じで日常生活にも支障を来たしていた。また幼少期から様々な神霊もみえ声も聴こえていたが、どういうわけか淫乱の霊に憑かれ悩まされる日々を送っていた。（この悪霊は社会人になってしばらくするまでずっと私から離れなかった。結局自身で祓ったが…）。

社会人になってからは霊能力があることを隠して就職した。だが職場のある地域の神々から拝みをするように迫られたり、職場や取引先の人についている霊や隠し事がみえて耐え切れずに辞めた。数多くの職業（市役所の職員、飲食店従業員、保険の営業など）を転々としたがこの問題は付いて回った。とある宗教にも入っていたのだが、その宗教が霊能力を全面的に否定していたので、私は余計に霊能力を使わず封印していた。

46歳になったとき、当時の会社の上司から壮絶な苛めを受けた。胃に穴が開くほど悩む日々が続いたある日、私の守護神から「もうお前はフラフラと普通の仕事をするのではなく、生まれ持った能力を活かして今こそ私のために働くように」とお告げを受けた。

それまでは神事を避けていたものの、これはもう腹を括るしかないと考え、仕事を辞め宗教から抜け、琉球に古くから伝わる本格的なユタの修業を６年かけて行った。ユタの修業は想像以上に厳しく生命の危険を感じることもあったが、そのすべてを修めることができた。

修行の後、沖縄のとある霊能者集団から声が掛かり、私は「霊界担当」となり、数多の人の相談を受けるようになった。ほどなくして私の診立ては良く当たる・悪い霊を祓ってくれる・「歩く観音様」だと評判になり、私のもとにはひっきりなしに霊視や浄霊の依頼が入るようになった。

ただ私が他のユタと違ったのは、ユタは単に神霊の声を届けるだけなのに対し、私は神々と直接交渉して、お客の悩みを解決する、いわば神々と渡りをつける能力があった。他の霊能者からもこれはユタではなく神人だと指摘された。それからは各地の神々にいざなわれて拝み（うがみ）を行ったり、怒れる神を鎮めるなど、本格的な神事も行うようになった。

ところが神に関わることを多く執り行うようになってから、脳梗塞に３度襲われた。（ふつうの人は３度も脳梗塞に合うことはなく命を落とすと医師に言われた。）遂に半身が不随になり、片目も潰れてしまい、言語障害が残った。「これ以上神事を続けると、神様に命を奪われてしまう」と危機感を抱くようになり、神人を辞めて大人しく普通の生活を送ることとした。

だが私が神人を辞めた後も、かつてのお客さんから「いつ再開するのか？」「少しだけでもみてほしい」という声をたくさん頂戴した。だが神人として活動すれば私が危ないので、ごめんなさいと心を鬼にして断り続けてきた。

しかし最近の沖縄で起きる様々な事件（首里城の焼失・大綱引の切断など）、バブル状態の沖縄で争いが多く起こっていること、日本や世界全体がおかしくなっている（新型コロナ・貧富の差の拡大など）などをみるにつけ、人々に本当の救いが必要なことを感じるとともに、神霊界も今の現世の状況に不満や怒りを抱いていることをひしひしと感じてきた。とどめは私の神がまた現れ、「お前は人々に神々の声を届ける神人だ。今の沖縄そして日本はおかしくなっている。それなのに、勤めを行わないのはどうなのか」と責められるようになった。

本当はもう良い歳だし、このまま静かな余生を送りたかったのだが、再開を望む沢山の声、そして何より自分自身が「このまま放置するのはいけない」という危機感を抱いたため、限定解除で神人の活動を少しずつ再開することとした。幸い自分の身体を防御する術を休んでいる間に少しずつ身につけてきたことも再開の理由である。とは言え、まだまだ本格的な再開は心身に障るため、当面は電話相談のみを受け付けることとした。

なお私と相性が良く守護してくださる神様は「龍神様」である。